ありがとう
いもとようこ絵と文 至光社
・かわいい絵に心がほっこり
・過去・現在・未来のつながりを感じる
・あとがきに心惹かれる
リスの親子が元気よくどんぐり山に出かけるお話。
秋だからはっぱも色づいて
ふってくるはっぱに大喜び。
どんぐりもいっぱい。
みんなでどんぐりを集めて食べる。
そんなお話。
もちろんここでお話は終わらない。
みんなが食べたどんぐりは
おじいちゃん,おばあちゃん,おじいちゃんのおとうさん・・・が
植えてくださったもの。
「さあ みんなで ありがとうを いいましょう」
とお母さん。
みんなで「ありがとう」を言って
次は
みんなの子どもたちのために
どんぐりを植える。
と続く。
あとがきに
「今あるもの,今存在する物は突然存在したものは皆無といってもいいでしょう」
とある。
その通りだと私も思う。
ご先祖様のおかげ。
ご先祖様に守られている。
そして次の世代へつないでいく。
そんなことを感じさせてくれる絵本。
読み聞かせた2歳の子たちは
そんなことは感じていないだろうが
リスの親子が
「ありがとう」
と頭を下げる姿に
何かを感じる日がきっと来るだろう
と思っている。
あとがきの
「だから何一つ自分一人で生み出したものはないのではないでしょうか?」
にも共感。
「おかげさま」
命のつながりの中で
いろんな人の思い,生きざまを
受け継いでいるのだろうなあ。
感謝!
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